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一人暮らしを経験した上での実体験での節約方法や節約術をまとめています。そのほかにも色々節約方法などをまとめています。

1人暮らしの貯金、いくらあれば大丈夫?

 

誰にも気兼ねせず暮らせる自由はあるけれど、生活費の負担が大きい一人暮らし。

 実家暮らしとは違い、家賃から水道光熱費、食費、通信費、その他生活にかかる全ての費用を自分でやりくりする必要があります。

 私も20代の頃は、貯金できない生活でしたからよく分かりますが、貯金できない人の生活は決まって綱渡りです。1カ月にもらった給与でその1カ月をなんとかやりくりするのですが、給料日が25日だとしたら20日頃には給与振込口座の残高は1000円を切っていることが多いのではないでしょうか。

口座の残高が3ケタということは、1000円単位ではもうおろせないいわば極限状態です。財布に残っているお金を残りの日数で割り算して「1日800円で暮らせばなんとか……」なんてやってませんか。こういう人は、場合によっては「ちょっとだけ……」なんて消費者金融などから数万円借りてしまったりします。

消費者金融から借りた分は翌月の給料から返すわけですから、また翌月もしんどいことになります。

そうならないように一人暮らしの人は毎月どのくらい貯金をしていれば安心なのでしょうか。一人暮らしの貯金について、まとめてみました。

 

一人暮らしの平均貯蓄額は?
まず、世の中の一人暮らしの人がどのくらいの貯金をしているのか見てみましょう。金融広報中央委員会の「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査」によると、一人暮らし(単身世帯)の平均貯蓄額は、以下のようになっています。

■金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
・20歳代……平均128万円 中央値5万円
・30歳代……平均317万円 中央値40万円
・40歳代……平均657万円 中央値25万円
・50歳代……平均1,043万円 中央値100万円
・60歳代……平均1,613万円 中央値500万円

平均と中央値を比べてみると、中央値はどの世代も平均よりぐっと金額が小さくなっていることがわかります。中央値とは、数字を小さい順に並べた時真ん中にくる値のことです。中央値は、貯蓄額が多い一部の世帯に数字が引っ張られてしまう平均よりも、より実状に近い金額と言うことができます。

 

この結果から考えると、20歳代の貯蓄額の中央値は5万円、30歳代の中央値は40万円です。

貯金が5万円となると、万が一の病気やケガがあった場合を考えると、少し心もとない金額ですね。

また、このデータの中には貯金を全くしていない世帯である「金融資産非保有世帯」も含まれています。世代別にどのくらいの割合か見てみると、20歳代では45.4%、30歳代では39.7%、40歳代では42.6%、50歳代では39.5%、60歳代では26.7%です。つまり、20歳代~50歳代では約4割の人が、60歳代では3割弱の人が、貯金が全くない世帯ということになります。

 

年間の貯蓄額を毎月に換算すると、20歳代では月約2万5,000円、30歳代と40歳代では月約3万5,000円程度、貯金していることがわかりました。

ちなみに、一人暮らしの理想的な貯蓄割合は手取り収入の20%程度ですが、それが難しい場合は15%を目標にすると、平均と同じくらいの割合で貯金ができることになります。

毎月少しずつでもお金を貯めておけば、将来、結婚や住宅購入などでまとまった費用が必要になった時に困りませんし、冠婚葬祭など急な出費があっても生活費を切り崩さずに済みます。

貯金をしていない人は、自分と同世代の平均データを参考にしつつ、貯金の目標を立ててみてはいかがでしょうか。

貯金を着実にするには、「先取り貯金」と「お金の流れの視覚化」が大切です。

先取り貯金は、生活費としてお金を使う前に、給料から貯金分を別口座に分けてしまう仕組みです。銀行の「自動積立定期預金」や、「財形貯蓄制度」が勤め先にある人は活用してみましょう。

また毎月のお金の流れを視覚化するには、家計簿アプリがおすすめです。

自分が何にいくら使っているのかを把握し、無駄な出費や節約ポイントを見つけると、その分貯金できることがわかります。

 

最低限の生活は保障される - 最弱の生き物"人類"
人類は一見、地球上で最強の生き物として君臨しているかに見えます。しかしよく考えると、人類ほど弱い生き物はないようにも思えます。例えばトラとウサギを比較すると、まぎれもなくトラに軍配が上がるかもしれません。しかし、トラは今や絶滅も危惧されているのに対して、ウサギは世界中に繁殖しています。ウサギは逃げ込める安全な巣穴を作ることができますが、人間はどうでしょうか。

道具がなければ無理でしょう。

何とか穴は掘れても、その穴の大きさはクマやオオカミの群れの侵入を防ぐことはできないのです。

人類に近いサルと比較しても、その身体能力の違いは歴然です。

人類は道具を使えるようになったことが地球上を席巻(せっけん)できた要因だと言われていますが、それだけでは不足です。群れを作ってこそ道具が生きます。弱者をも保護しながら、その時代に合わせて適材適所で力を発揮し、繁栄してきたのです。

弱者を次々に排除していったのでは、ここまで繁栄しなかったでしょう。たまたま、その世代の人のある部分が弱者であったにすぎず、別の優れた遺伝子を子孫に残してきたかもしれません。弱者を取り込むことで、人類を守ってきたDNAが、今も刷り込まれているはずなのです。

現代でも弱者を守る様々な制度があります。精一杯努力しても、どうにもならない部分はカバーされているはずなのです。問題は「精一杯の努力」の部分です。

実際に、健康保険制度、老齢年金・障害年金・遺族年金などの年金制度、生活保護制度などの身近な社会制度を見てもわかるように、病気やケガを負ったり、年を取って働けなくなったりした場合でも、最低限の生活が保障されています。

では、なぜ貯蓄が必要なのでしょうか。精一杯の努力とどうつながるのでしょうか。

精一杯の努力を怠るとどうなる?
どんなに制度が充実していようとも、精いっぱいの努力を怠っているとみなされている人間に助力をする人はいないでしょう。貧しくても地域の人々とつながり、互いに助け合い、心豊かに過ごすことはできます。しかし、人とのつながりのない人生は、社会保障に守られて最低限の生活はできるかもしれませんが、ただそれだけに過ぎません。

お金がない背景を周囲の人間は察知するはずです。確かに精一杯の努力の結果をもってしても貯金がない状態になるケースはあります。さらに貯蓄がゼロになるだけでなく、働けなくなり、生活にも困窮するケースもないわけではありません。そうした時は様々な社会保障に頼ればよいのです。

昔から「遠くの親戚よりも近くの他人」と言います。東日本大震災で「絆」が見直されもしました。内閣府「平成17年度 第6回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、高齢者の老後の交流対象として、親しい友人・知人の比率が日本13.1%、アメリカ41.2%、ドイツ30.9%、フランス25.4%となっていて、日本はかなり低い数値です。しかし、これからは欧米の比率に近づいていくと思われます。会社という「場」がなくなったリタイア世代にとって、友人や近隣の知人との交流は、老後の人生に重要な位置付けにあるのです。

一人暮らしでもお金は貯められる
貯金をする時は、お金を貯める習慣をつけるためにも、毎月コツコツ積み立てていきましょう。それにプラスしてボーナスで金額を調整するのはいいですが、貯金をあまりボーナスに頼り過ぎないことです。

少額でも毎月貯金すると、徐々に安心感が大きくなっていくでしょう。それに、色々な夢も広がると思います。一人暮らしはやりくりが大変ですが、貯金はできるという意識を持ち、実行に移せばきちんと貯められるのです。